Puzzle ユーザーマニュアル
Puzzle — JRA-VAN レーシングダッシュボードのユーザーマニュアルです。インストールからデータ取込み、出馬表・オッズ・印とメモ・AI チャットの使い方、困ったときの対処までを説明します。
第 1 部 はじめに
Puzzle とは
1.1Puzzle の紹介
Puzzle は、JRA-VAN Data Lab. の公式データを現代的な画面で閲覧するための、無料の Windows 用レーシングダッシュボードです。JRA-VAN が提供するデータ取得コンポーネント「JV-Link」を通じて中央競馬の公式データを手元の PC に取込み、出馬表・オッズ・レース結果・払戻をひとつの画面で快適に確認できます。
データの閲覧に加えて、各出走馬への印付けやメモの記入、そして AI チャットによる「データとの対話」が Puzzle の柱です。AI チャットでは、「この馬の東京コースでの成績は?」のように自然言語で質問するだけで、AI が手元のデータベースを調べて答えてくれます。SQL などの専門知識は必要ありません。Puzzle はこの機能を、予想を出すツールではなく「データと対話する Co-pilot(相棒)」と位置づけています。
Puzzle は予想ソフトではありません。レースの勝ち馬を予想したり、購入する馬券の組み合わせを提示したりする機能はなく、今後も搭載しません。データを見やすく整理し、ユーザー自身の検討を助けることに徹したソフトです。
1.2主な機能
- 出馬表の閲覧 — 開催日・競馬場・レースを選んで出走馬の情報を一覧表示(→ 第 6 章「出馬表とオッズ」)
- オッズの表示 — 単勝オッズを表示し、発売中は自動で更新(→ 第 6 章「出馬表とオッズ」)
- オッズ異変アラートと監視 — 気になるレースを「監視」に登録すると、単勝オッズの急落・急騰・人気急変などをリアルタイムに検知して知らせる(→ 第 6 章「出馬表とオッズ」)
- レース結果と払戻の閲覧 — 確定後の着順・払戻金額を確認(→ 第 8 章「結果と払戻」)
- 印とメモ — 出走馬に ◎○▲ などの印を付け、レースや馬にメモを残せる(→ 第 7 章「印とメモ」)
- 馬詳細と検索 — 馬名などから検索し、過去の出走成績などの詳細を表示(→ 第 9 章「馬詳細と検索」)
- AI チャット — Ctrl+J で開くチャットペインから、自然言語で手元のデータベースに質問(→ 第 10 章「AI チャット」)
- コマンドパレット — Ctrl+K からキーボードだけで画面移動や操作が可能(→ 第 5 章「画面構成」)
- ダークモード / ライトモード — 好みに合わせてテーマを切替え(→ 第 5 章「画面構成」)
- データの取込みと更新 — JV-Link 経由で公式データを取込み、差分を継続的に更新(→ 第 3 章「初回起動とデータ取込み」)
- Mac/iPad からのリモート閲覧 — Windows 機を母艦にして、同じ Tailscale ネットワーク上の Mac/iPad からも閲覧できる(→ 第 11 章「データ管理と設定」)
1.3動作環境
Puzzle の利用には以下の環境が必要です。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS | Windows 10 / Windows 11(64bit) |
| JRA-VAN Data Lab. の契約 | 必須。月額利用料がかかります(金額・申込み方法は JRA-VAN 公式サイトを参照してください) |
| JV-Link | 必須。JRA-VAN が無料で提供するデータ取得用ソフトです(インストール手順は → 第 2 章「インストール」) |
| インターネット接続 | データの取込み・更新、および AI チャットの利用に必要です |
| ディスク空き容量 | 約 10 MB〜約 1 GB 程度。初回取込みで選ぶ範囲(直近 3 ヶ月〜全期間)により異なります(→ 第 3 章「初回起動とデータ取込み」) |
1.4費用について
Puzzle 本体は無料で利用できます。機能制限や利用期限はありません。別途かかる費用は次の 2 つです。
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| JRA-VAN Data Lab. の月額利用料 | データの取得に必要な JRA-VAN との契約費用です。金額は JRA-VAN 公式サイトを参照してください |
| AI プロバイダの利用料(任意) | AI チャットを使う場合のみ、ユーザー自身が契約する AI プロバイダ(Anthropic / OpenAI)の API キーが必要で、その従量課金が別途かかります。AI チャットを使わなければ費用は発生しません(→ 第 10 章「AI チャット」) |
Puzzle 自体がユーザーから料金を受け取ることはありません。AI チャットの利用料は、ユーザーと AI プロバイダの間で直接精算されます。
インストール
この章では、Puzzle を使い始めるまでのセットアップ手順を順番に説明します。Puzzle のデータ取得には JRA-VAN Data Lab. のサービスと、その通信コンポーネントである JV-Link が必要です。Puzzle 本体のインストールだけでは競馬データを取得できませんので、必ずこの章の順番どおりに準備を進めてください。
なお、JV-Link は Windows 専用のコンポーネントのため、Puzzle は Windows 10 / Windows 11(64bit)の PC でのみ動作します。
2.1セットアップの全体像
セットアップは次の 5 ステップです。所要時間はおよそ 15〜30 分です(データの取込みは含みません)。
- JRA-VAN Data Lab. に加入し、利用キーを受け取る
→ 2.2 節
- JV-Link をインストールする
→ 2.3 節
- JV-Link に利用キーを設定する
→ 2.4 節
- Puzzle をダウンロードしてインストールする
→ 2.5 節
- Puzzle を起動し、JV-Link との接続を確認する
→ 2.6 節
すでに他の JRA-VAN Data Lab. 対応ソフトをお使いの方は、ステップ 1〜3 は完了しています。2.5 節の Puzzle のインストールから始めてください。
2.2JRA-VAN Data Lab. への加入
JRA-VAN Data Lab. は、JRA-VAN が提供する競馬データ配信サービス(有料)です。Puzzle が表示する出馬表・オッズ・結果などのデータは、すべてこのサービスから取得します。
- 公式サイトを開く
JRA-VAN Data Lab. の公式サイト(jra-van.jp/dlb)を開きます。
- サービスに申し込む
サイトの案内に従ってサービスに申し込みます。料金や支払い方法の詳細は公式サイトをご確認ください。
- 利用キーを控える
加入が完了すると「利用キー」が発行されます。利用キーは次のステップで JV-Link に設定しますので、控えておいてください。
利用キーは PC 1 台に対して有効です。PC の買い替えや OS の再インストールを行った場合は利用キーの再発行が必要になります(→ 第 12 章「FAQ・トラブルシューティング」)。
2.3JV-Link のインストール
JV-Link は、JRA-VAN Data Lab. 対応ソフトが共通で使用する通信コンポーネントです。Puzzle を含むすべての対応ソフトは、この JV-Link を経由してデータを受信します。JV-Link は Puzzle には同梱されていないため、別途インストールが必要です。
- インストーラをダウンロードする
JRA-VAN 公式サイトから JV-Link のインストーラをダウンロードします。ダウンロードページへは JRA-VAN Data Lab. のサイト(jra-van.jp/dlb)からたどれます。
- インストールする
ダウンロードしたインストーラを実行し、画面の案内に従ってインストールを完了します。
すでに他の対応ソフト(TARGET frontier JV など)を利用している PC には JV-Link がインストール済みのことがあります。その場合、再インストールは不要です。
2.4JV-Link への利用キーの設定
JV-Link のインストール時、またはインストール後に開ける JV-Link の設定画面で、2.2 で受け取った利用キーを入力します。
利用キーが未設定、または誤っていると、Puzzle はデータを取得できず、起動時に案内画面が表示されます(→ 2.6 節)。
2.5Puzzle のダウンロードとインストール
ダウンロード
Puzzle 公式サイト(puzzle-app.jp)のダウンロードページから、Windows 用インストーラを入手します。ファイル名は Puzzle-X.Y.Z-setup.exe です(X.Y.Z はバージョン番号)。
インストール
ダウンロードした Puzzle-X.Y.Z-setup.exe をダブルクリックして実行します。インストールは自動で進み、完了するとデスクトップに「Puzzle」のショートカットが作成されます。
Windows SmartScreen の警告が表示された場合
インストーラの実行時に、青い画面で「WindowsによってPCが保護されました」という警告が表示されることがあります。これは Windows SmartScreen が、配布数の少ないアプリに対して一律に表示する確認画面です。次の手順で続行できます。
- 「詳細情報」をクリックする
警告画面の中の詳細情報をクリックします。
- 「実行」をクリックする
画面下部に表示される実行ボタンをクリックします。インストールが始まります。
警告画面に「実行」ボタンが見当たらない場合は、先に「詳細情報」をクリックしているかご確認ください。
Windows スマート アプリ コントロールでブロックされる場合
SmartScreen の警告を通過したあとでも、環境によっては「スマート アプリ コントロールが安全でない可能性のあるアプリをブロックしました」といった別のダイアログが表示され、インストーラや Puzzle 本体が起動できないことがあります。これは Smart App Control (SAC) という Windows 11 の機能によるもので、SmartScreen とは別の仕組みです。ダイアログ内に「実行」のような続行ボタンはなく、そのままではインストール・起動を続けられません。
次の手順で SAC を無効化すると、Puzzle を実行できるようになります。
- Windows セキュリティを開く
設定→プライバシーとセキュリティ→Windows セキュリティ→アプリケーションとブラウザー コントロールを開きます。
- SAC をオフにする
「スマート アプリケーション コントロールの設定」を開き、オフに切り替えます。
- 再度起動する
Puzzle のインストーラ、または Puzzle 本体を再度起動します。
⚠️ SAC は一度「オフ」にすると、Windows を再インストールしない限り再度「オン」に戻せません。この点を理解したうえで操作してください。
アンインストール
Puzzle が不要になった場合は、Windows の設定→アプリの一覧から「Puzzle」を選択してアンインストールできます。
2.6初回起動と JV-Link の確認
デスクトップの「Puzzle」ショートカット、またはスタートメニューから Puzzle を起動します。
JV-Link のインストールと利用キーの設定が正しく済んでいれば、そのまま初回のデータ取込みに進めます(→ 第 3 章「初回起動とデータ取込み」)。
「JV-Link のセットアップが必要です」と表示された場合
JV-Link が見つからない、または利用キーが設定されていない場合、Puzzle は起動時に画面中央へ次の案内を表示します。
JV-Link のセットアップが必要です
データ取得には JRA-VAN Data Lab. の契約と JV-Link のインストール・利用キー設定が必要です。セットアップ後に「再確認」を押してください。
1. JRA-VAN Data Lab. を契約 2. JV-Link をインストール 3. JV-Link 設定で利用キーを入力
案内画面には 3 つのボタンがあります。
| ボタン | 動作 |
|---|---|
| 再確認 | JV-Link への接続を再試行します。セットアップ完了後に押してください |
| 設定 | Puzzle の設定画面を開きます |
| JRA-VAN を開く | ブラウザで JRA-VAN Data Lab. のサイトを開きます |
この画面が表示されたら、案内に沿って 2.2〜2.4 の手順を確認し、完了後に再確認を押してください。接続に成功すると案内画面が消え、通常の画面に切り替わります。
何度「再確認」を押しても案内画面が消えない場合は、画面下部に「詳細:」として表示されるエラー内容を確認のうえ、第 12 章「FAQ・トラブルシューティング」を参照してください。利用キーの設定漏れ・期限切れ・別 PC での使用が代表的な原因です。
初回起動とデータ取込み
Puzzle のすべての画面は、JRA-VAN Data Lab. から取込んだレースデータをもとに表示されます。この章では、初回起動時のデータ取込みの流れと、取込み中・取込み後の画面の見方を説明します。
3.1初回起動の流れ
インストール後に Puzzle を初めて起動すると、まず JV-Link との接続確認が行われます。
JV-Link のインストールや利用キーの設定がまだ済んでいない場合は、画面中央に「JV-Link のセットアップが必要です」という案内が表示されます。案内に沿ってセットアップを済ませてから再確認ボタンを押してください(手順の詳細は → 第 2 章「インストール」)。
JV-Link との接続が確認できると、初回のみ「レースデータを取り込みますか?」というダイアログが自動で表示されます。ここで取込み範囲を選んで取込みを開始を押すと、JRA-VAN サーバーからのデータ取込みが始まります。
過去に JRA-VAN 対応ソフトを利用していた PC では、ダイアログに「以前にダウンロード済のデータが見つかりました。ネット接続なしで取り込めます。」と表示されることがあります。この場合はダウンロードを省略して短時間で取込めます。
3.2取込み範囲を選ぶ
ダイアログの「取込み範囲」では、どこまで過去にさかのぼってデータを取込むかを 4 つから選べます。範囲が広いほど過去のレースや馬の情報を詳しく参照できますが、ダウンロード量と所要時間が増えます。
| 選択肢 | サイズ目安 | 所要時間目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 「直近 3 ヶ月」 | 約 10 MB | 数分 | まず動かして試したい場合に |
| 「直近 1 年」 | 約 50 MB | 約 15 分 | 推奨(最初から選択されています) |
| 「直近 5 年」 | 約 250 MB | 約 1 時間 | 現役馬の過去走を広くカバー |
| 「全期間 (2004-)」 | 約 1 GB | 数時間 | 収録されている全期間(2004 年以降) |
サイズ・所要時間は目安です。回線速度や PC の性能によって変わります。
迷ったら、まず「直近 1 年」で始めるのがおすすめです。取込み範囲は後から広げられます(設定の「データ管理」タブから期間を指定して取込み直せます → 第 11 章「データ管理と設定」)。
3.3「あとで」を選んだ場合
すぐに取込まない場合はあとでを押してダイアログを閉じられます。後から取込みを始める方法は次の 2 つです。
- Puzzle を再起動する — データが未取込みのままであれば、次回起動時に同じダイアログが再び表示されます。
- 設定から開始する — 画面上部ヘッダの設定ボタン(歯車アイコン)で設定を開き、「データ管理」タブの「高度な操作」にある再取込みボタンから、期間を指定して取込みを開始できます(→ 第 11 章「データ管理と設定」)。
なお、データが未取込みの間は自動更新は動作せず、「データ管理」タブの取込み結果に「初回取込み待ち」と表示されます。
3.4取込み中の画面
取込みを開始を押すとダイアログは閉じ、画面右上の通知で進捗が表示されます。通知は段階に応じて次のように変わります。
- 開始直後
「取込み開始…」と「JRA-VAN サーバから取得中」が表示されます。
- ダウンロード中
「サーバから取得中…」とともにファイル数の進捗(例: 「12 / 48 ファイル(初回は時間がかかります)」)が表示されます。この段階は件数が増えないまま数分続くことがありますが、止まっているわけではありません。
- 取込み中
「取込み中…」とともに、処理中のデータ種別(「マスタ (馬・騎手・調教師)」「血統」「レース」など)と処理件数が表示されます。
通知のキャンセルボタンでいつでも中断できます。中断すると「取込みを中断しました」と表示され、それまでに処理済みの件数が示されます。中断した分は、後から取込み直せます。
取込み中もアプリの操作は可能です。取込みはバックグラウンドで進むため、画面の閲覧や設定の変更は通常どおり行えます。ただし、取込みが完了するまでは出馬表などにデータが表示されないか、一部のみの表示になります。
進捗の詳細を確認する
より詳しい状況は、設定の「データ管理」タブで確認できます。上部の取込み状況カードに、現在の状態(「待機中」「取込み中」「中断」「エラー」)、進捗バーと処理件数、「最終確認」の日時、直前の「結果」、取込み済みの「レースデータ」の最新日時が表示されます。カード右上の更新ボタンで手動更新もできます。
JRA-VAN サーバーがメンテナンス中の場合
JRA-VAN のサーバーは定期メンテナンスを行うことがあります(主に月曜日の昼間など)。メンテナンス中に取込みを行うと、「データ管理」タブの取込み状況カードに「メンテナンス中」と表示され、「JRA-VAN サーバーがメンテナンス中です。終了後に自動で再取得します。」という案内が出ます。これはエラーではないので、そのまま待てば自動更新のタイミングで再取得されます。
同様に、サーバーが一時的に応答しない場合は「サーバ応答待ち」と表示され、「JRA-VAN サーバーが一時的に応答していません。後で自動的に再試行します。」という案内が出ます。こちらも自動で再試行されます。
初回取込みがまだ一度も完了していない状態でメンテナンスに当たった場合は、時間をおいてから 3.3 節の方法で取込みをやり直してください。
3.5取込み完了後
取込みが完了すると、「12,345 件を取込みました」のような完了通知が表示され、出馬表などの画面に取込んだデータが反映されます。これで Puzzle を使う準備は完了です。基本的な使い方は → 第 4 章「基本の使い方(5 分ツアー)」に進んでください。
日々のデータ更新(新しい出馬表・結果・オッズなど)は、初回取込みの完了後は自動で行われます。標準では 30 分ごとに新しいデータの有無を確認し、差分だけを取込みます。更新の頻度変更や手動更新の方法は → 第 11 章「データ管理と設定」を参照してください。
基本の使い方(5 分ツアー)
この章では、Puzzle の基本操作を 6 つのステップで一巡します。日付を選び、場を切り替え、レースの出馬表を開き、印を付け、オッズを眺め、レース後に結果を確認する——という、開催日の典型的な使い方の流れです。所要時間はおよそ 5 分です。
データの取込みがまだの場合は、先に → 第 3 章「初回起動とデータ取込み」を済ませてください。各画面のくわしい説明は、それぞれの Step に記載したリファレンス章をご覧ください。
- ステップ 1 — 日付を選ぶ
画面左のサイドバー最上部に日付ナビゲーションがあります。起動直後は、取込み済みデータの中で最新の開催日が自動的に表示されます。左右の矢印ボタン(「前の開催日」「次の開催日」)をクリックすると、開催日単位で前後に移動できます。中央の日付表示(例: 2026/06/07 (日))をクリックするとカレンダーが開き、開催日だけが選択できる状態で日付を直接指定できます。
選んだ日に表示できるレースがない場合は「表示できるレースがありません」と案内されます。その場合は別の日付を選ぶか、→ 第 3 章を参照してデータを取込んでください。
- ステップ 2 — 場を切り替える
日付の下には、その日に開催のある場(例: 東京・中山)がピル型のボタンとして並びます。クリックすると場が切り替わり、選択中の場は緑色でハイライトされます。ボタンの下には「3回東京2日目」のような開催の表示が出ます。
メインペインには選択中の場のレース一覧が表示されます。当日のレースを見ている場合、次に発走するレースは薄い黄色でハイライトされるので、開催中はひと目で「いまのレース」が分かります。
- ステップ 3 — レースを選んで出馬表を開く
サイドバーのレース番号リスト、またはメインペインのレース一覧から見たいレースをクリックすると、出馬表が開きます。画面上部にはレース名・コース(距離)・頭数などのヘッダと、「出馬表」「結果」を切り替えるピル型のタブが表示されます。
出馬表には「印」「馬名 · 性齢」「騎手」「斤量」「馬体重」「単勝」などの列が並びます。表の見方や各列の詳細は → 第 6 章「出馬表とオッズ」をご覧ください。
- ステップ 4 — 気になる馬に印を付ける
出馬表の「印」列にある丸(印が未設定の馬は点線の丸)をクリックすると、◎(本命)・○(対抗)・▲(単穴)・△(連下)・×(消し)の選択肢が表示されます。気になる馬の ◎ をクリックしてみてください。印がスタンプのように表示され、付けた印はレースごとに自動保存されます。印を外すときは同じ選択肢の「消」をクリックします。
キーボードでも操作できます(行を選択した状態で 1〜5 キーで印、0 キーでクリア)。印の使いこなしとメモ機能は → 第 7 章「印とメモ」をご覧ください。
- ステップ 5 — オッズを眺める
発売中のレースでは、「単勝」列のオッズが自動的に更新されます。タブの右側に「Live」バッジと最終更新からの経過時間(例: 30秒前)が表示され、自動更新が動いていることが分かります。更新ボタンをクリックすると、自動更新を待たずに最新データを再取得できます。
「単勝」の列ヘッダをクリックすると、人気順と馬番順の並べ替えを切り替えられます。Puzzle が表示するオッズは単勝のみです。ほかの式別の払戻金は、レース確定後に結果画面で確認できます(→ 第 8 章「結果と払戻」)。
- ステップ 6 — レース後に結果と払戻を見る
レースの発走後、5〜10 分ほどで速報の結果が届きます。結果が確定したレースを開くと、自動的に「結果」タブに切り替わり、着順のテーブルと「払戻」パネルが表示されます。「出馬表」タブをクリックすれば、いつでも発走前の出馬表に戻って見比べられます。
ステップ 4 で印を付けていた場合、印を付けた馬が絡んだ払戻はハイライトされ、結果の振り返りがしやすくなります。結果画面の詳細は → 第 8 章「結果と払戻」をご覧ください。
以上で一巡は完了です。画面全体の構成と各部の名称は → 第 5 章「画面構成」で説明します。
第 2 部 機能リファレンス
画面構成
この章では、Puzzle の画面がどのような要素で構成されているかを説明します。各画面の詳しい使い方は第 6 章以降で扱いますので、ここでは「どこに何があるか」をつかんでください。
5.1画面全体のレイアウト
Puzzle は 1 つのウィンドウだけで完結します。画面は次の 4 つの領域で構成されています。
| 領域 | 位置 | 役割 |
|---|---|---|
| ヘッダ | 上端 | 検索、JV-Link の状態表示、表示切替、設定などの全体操作 |
| サイドバー | 左側 | 開催日・競馬場・レースの選択 |
| メインペイン | 中央 | レース一覧・出馬表・馬詳細の表示 |
| AI チャットペイン | 右側 | AI との対話(開いたときだけ表示。→ 第 10 章「AI チャット」) |
サイドバーと AI チャットペインは必要に応じて閉じることができ、閉じるとメインペインがその分広がります。
5.2ヘッダ
ヘッダには、左から順に次の要素が並んでいます。
サイドバーの開閉
左端のボタンでサイドバーを開閉します。キーボードでは Ctrl+B でも切り替えられます。出馬表を広く使いたいときに閉じると便利です。
検索バー(コマンドパレット)
ヘッダ中央の「検索...」と表示されたバーをクリックすると、コマンドパレットが開きます。キーボードでは Ctrl+K です。馬名などからの検索方法は → 第 9 章「馬詳細と検索」で説明します。
JV-Link 接続状態インジケータ
ヘッダ右側には、JV-Link の状態に応じて次の表示が現れます。正常に接続できているときは何も表示されません。
| 表示 | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
| 「JV-Link 接続中」 | 起動直後で JV-Link を初期化しています。回転アイコンとともに表示されます | しばらく待ちます。通常は数秒で消えます |
| 「JV-Link 切断」 | JV-Link に接続できていません | クリックすると設定画面が開きます。→ 第 12 章「FAQ・トラブルシューティング」 |
| 「メンテ中」 | JRA-VAN サーバーがメンテナンス中です。終了後に自動で再取得します | 待つだけで構いません。クリックすると設定画面が開きます |
データを取得
回転矢印アイコンのボタンで、自動更新を待たずにその場で最新データを取得します。設定の「データ管理」タブにある更新ボタン(→ 11.4 節)と同じ動作で、設定画面を開かずにヘッダから直接実行できる分だけ手軽です。取込み中はアイコンが回転し、ボタンは押せない状態になります。進捗と結果は画面右上の通知(→ 3.4 節)で確認できます。通信自体が失敗した場合のみ、その場でエラー通知が表示されます。
テーブル行密度の切替
行アイコンのボタンで、出馬表などのテーブルの行の高さを「通常表示」と「コンパクト表示」で切り替えます。コンパクト表示では行が詰まり、多頭数のレースでもスクロールせずに 1 画面で全頭を見渡せます。
テーマの切替
太陽 / 月のアイコンのボタンで、ダークモードとライトモードを切り替えます。
設定
歯車アイコンの設定ボタンで設定画面を開きます。設定項目の詳細は → 第 11 章「データ管理と設定」を参照してください。
AI チャットの開閉
右端のボタンで AI チャットペインを開閉します。キーボードでは Ctrl+J です。ペインが開いているあいだはボタンが緑色にハイライトされます。使い方は → 第 10 章「AI チャット」を参照してください。
5.3サイドバー
サイドバーでは「いつ・どこの・何レース」を選びます。上から順に次の要素が並んでいます。
表示切替(レース一覧 / アラート)
サイドバー最上部には「レース一覧」「アラート」を切り替えるピル型のタブがあります。「レース一覧」では以下の日付ナビゲーション・場セレクタ・レース番号リストを表示し、「アラート」に切り替えると、監視中のレースで検知されたオッズ異変がレースごとにグループ化されて表示されます(→ 6.7 節「オッズ異変アラートと監視」)。
日付ナビゲーション
最上部に選択中の開催日が「2026/06/07 (日)」のような形式で表示されます。左右の矢印ボタンで前後の開催日に移動できます(取込み済みデータの中で隣の開催日がない場合、ボタンは無効になります)。日付をクリックするとカレンダーが開き、開催日を直接選べます。
場セレクタ
選択した日に開催のある競馬場が、ピル型のボタンとして横に並びます(例: 東京・阪神・函館)。クリックでその場に切り替わり、選択中の場は緑色で示されます。場の直下には「1回新潟5日目」のような開催回次のラベルが表示されます。
レース番号リスト
選択中の場の全レースが 1R から順に並びます。各行には次の情報が表示されます。
- レース番号(「1R」〜「12R」)
- レース名(重賞名や条件名)
- グレードバッジ(G1・G2・G3 などの重賞のみ)
- 発走時刻
レースをクリックすると、メインペインにそのレースの出馬表が開きます。選択中のレースは緑色でハイライトされます。
サイドバーの幅の調整
サイドバーの右端をドラッグすると幅を調整できます。右端をダブルクリックすると標準の幅に戻ります。
5.4メインペインの 3 つの画面
メインペインには、次の 3 つの画面のいずれかが表示されます。
画面間の移動は次のように行います。
- レース一覧 → 出馬表: レース一覧のレースをクリックするか、サイドバーのレース番号リストからレースを選びます。
- 出馬表 → 馬詳細: 出馬表で馬名をクリックして詳細を展開し、表示される詳細ボタンをクリックします。
- 出馬表 → レース一覧: 出馬表左上の戻るボタン(「レース一覧に戻る」)をクリックします。
- 馬詳細 → 元の画面: 馬詳細左上の戻るボタン(「前のページに戻る」)をクリックすると、直前に見ていた画面に戻ります。
このほか、コマンドパレット(Ctrl+K)から馬名で検索して馬詳細を直接開くこともできます(→ 第 9 章「馬詳細と検索」)。
出馬表とオッズ
この章では、Puzzle の中心となる画面である出馬表ビューの見方と、単勝オッズのライブ更新機能を説明します。レース一覧からレースを選ぶと表示される画面です(レースの選び方 → 第 5 章「画面構成」)。
6.1「出馬表」と「結果」のタブ
レース詳細画面の上部中央には、「出馬表」「結果」の 2 つを切り替えるピル型のタブがあります。
- 出馬表: 出走馬の一覧とオッズを表示します(本章で説明)
- 結果: 着順と払戻を表示します(→ 第 8 章「結果と払戻」)
レースの結果がまだ届いていない間は「結果」タブは押せない状態(グレー表示)になっています。結果が確定したレースを開くと、自動的に「結果」タブが表示されますが、「出馬表」タブをクリックすればいつでも出馬表に戻って各馬の過去走などを確認できます。
6.2レース情報ヘッダ
画面上部のカードには、選択中のレースの基本情報がまとまっています。
| 位置 | 内容 |
|---|---|
| 左端 | レース一覧に戻るボタン(< 印)。クリックでレース一覧へ戻ります |
| 緑のバッジ | 競馬場名と R 番(例: 東京 11R) |
| 1 行目 | レース名。重賞の場合は G1 / G2 / G3 などのグレードバッジが付きます |
| 2 行目 | レース条件を「/」区切りで表示: 条件名と記号 / 重量種別(ハンデ・別定など)/ コース(例: 芝1,200m・右)/ 頭数(例: 16頭)/ 天候(アイコン付き)/ 馬場状態(例: 馬場 良) |
天候と馬場状態は、データが配信されてから表示されます。馬場状態は、そのレースのコース(芝またはダート)に対応するものが表示されます。開催日と発走時刻はレース一覧側に表示されます(→ 第 5 章)。
このヘッダはスクロールしても画面上部に固定されるため、表を下まで見ている間もレース条件を確認できます。
6.3出馬表テーブルの見方
ヘッダの下に、出走馬が 1 頭 1 行で並びます。列は左から次のとおりです。
| 列 | 内容 |
|---|---|
| 印 | 自分で付ける印(◎○▲△×)。付け方 → 第 7 章「印とメモ」 |
| 馬 | 馬番。枠番の色が付いた円で表示されます(下記参照) |
| 馬名 · 性齢 | 馬名と性齢(例: 牡4)。馬名をクリックすると、調教師・血統・過去走がその場で展開されます(→ 第 9 章「馬詳細と検索」) |
| 騎手 | 騎手名(略称)。見習騎手は減量記号付きで表示されます。騎手変更があった馬は 2 行目に元の騎手名が表示されます |
| 斤量 | 負担重量(例: 58.0) |
| 馬体重 | 馬体重と前走からの増減(例: 488 / +4)。発表前は「—」です |
| 単勝 | 単勝オッズと人気(→ 6.5 節) |
| メモ | 馬ごとのメモ(→ 第 7 章「印とメモ」) |
ウィンドウ幅が狭いときは、馬体重 → 斤量 → 単勝 → 騎手 の順に列が自動的に隠れ、馬名が読める状態が保たれます。
馬番の枠色
馬番の円は、JRA の伝統的な枠番カラーで塗られています。
行の状態表示
- 出走取消: 行全体が薄く表示され、馬名の横に「取消」バッジが付きます。オッズ欄は「—」になります
- 騎手変更: 騎手名が琥珀色(アンバー)になり、2 行目に「変更 ← 元の騎手名」が表示されます(元の騎手名が特定できない場合は騎手コード)
キーボード操作
テーブルの下に操作ガイドが常時表示されています。
| キー | 操作 |
|---|---|
| ↑↓ / J K | 行移動 |
| 1〜5 | 印を付ける |
| 0 / - | 印クリア |
| Ctrl+E | 全行の詳細を一斉に展開・折り畳み |
出馬表の確定前
出走馬がまだ確定していないレースを開くと、表の代わりに「出馬表確定前」という案内が表示されます。「前日昼〜夕方頃に確定出馬表が発表されます」の表示どおり、確定後に自動的に通常の出馬表へ切り替わります。
6.4馬番順と人気順の切替
テーブルのヘッダ行にある「単勝」のラベルはボタンになっており、クリックするたびに並び順が切り替わります。
- 馬番順(初期状態): 馬番の小さい順
- 人気順: 単勝人気の高い順。並べ替え中は「単勝」ラベルが緑色になり、上向き矢印が付きます
「単勝」ラベルにマウスを乗せると「人気順に並べ替える」(人気順のときは「馬番順に戻す」)というヒントが表示されます。別のレースに切り替えると、並び順は馬番順に戻ります。
6.5オッズの見方
「単勝」列には、各馬の単勝オッズが小数 1 桁で表示され、その下に「3人気」のように人気順位が付きます。1 番人気の馬はオッズが赤文字になります(JRA の慣習に合わせた表示です)。
ライブ更新中(→ 6.6 節)は、さらに次の表示が加わります。
変動フラッシュと差分表示
オッズが更新されて値が変わると、セルの背景が約 1 秒間フラッシュします。色の意味は次のとおりです。
| 色 | 意味 |
|---|---|
| 緑 | オッズが下がった(= 票が集まり、人気が上がっている) |
| 赤 | オッズが上がった(= 人気が下がっている) |
株価の表示とは逆ですので注意してください。オッズ数値の右には、前回更新からの差分(例: +0.5 / -0.3)が同じ色分けで表示されます。変動がなかったときは差分は表示されません。
スパークライン(オッズ推移のミニグラフ)
オッズの下には、直近 30 分のオッズ推移を表す小さな折れ線グラフ(スパークライン)が表示されます。一目で「上がってきている馬」「下がってきている馬」が分かります。
拡大チャート
スパークラインをクリックすると、その馬のオッズ推移の拡大チャートがダイアログで開きます(マウスを乗せると「クリックで拡大表示」と表示されます)。
- 単勝(左軸・緑の実線): 単勝オッズの推移
- 人気(右軸・オレンジの破線): 人気順位の推移。上が 1 番人気です
- 票数シェア(右軸・紫の実線、%): 単勝票数に占める割合。データがある場合のみ表示されます
グラフ上をマウスでなぞると、時刻ごとの単勝・人気・票数シェアの値がツールチップで表示されます。スパークラインが直近 30 分なのに対し、拡大チャートでは記録されている全期間(最大 24 時間)の推移を確認できます。
6.6オッズのライブ更新
自動で始まり、操作は不要です
出馬表が確定したレースを開くと、Puzzle は自動的に JV-Link から最新オッズの取得を始めます。約 15 秒間隔で更新され、オッズ・馬体重・出走取消などの変化がそのまま画面に反映されます。ユーザーの操作は一切不要です。当日のレースだけでなく、前日から発売されている重賞レースも対象です。
更新状況は、タブの右側にあるインジケータで確認できます。
| 表示 | 状態 |
|---|---|
| Live(赤い点) | ライブ更新中。隣に最終更新からの経過時間(例: 12秒前)が表示されます |
| 接続中 | 更新の開始処理中 |
| 停止中 | 更新を一時停止しています |
| 再接続中 | 通信エラーから回復を試みています |
手動で今すぐ更新する
インジケータの隣の更新ボタンをクリックすると、自動更新の間隔を待たずにその場で最新データを再取得できます。ボタンにマウスを乗せると「JV-Link から最新データを再取得」と表示されます。
発走後の表示
発走時刻を過ぎるとオッズの発売は終了し、結果の配信を待つ状態になります。この間は「発走済み — 結果配信を待っています(発走後 5〜10 分で速報レース成績が到着します)」という案内が表示され、オッズ未確定の馬のオッズ欄には「発走済」と表示されます。結果が届いた後の見方は → 第 8 章「結果と払戻」を参照してください。
なお、レースが中止になった場合は「このレースは中止になりました」という案内が表示されます。
6.7オッズ異変アラートと監視
Puzzle は単勝オッズの動きから「大きく買われている」「人気が急変している」といった兆候を自動検知し、アラートとして表示します。
出馬表の指標チップ
出馬表テーブルの各馬の行の下には、オッズの動きを示す小さなチップ(指標ストリップ)がもう 1 行表示されます。閾値を超えた項目だけ色が付き、超えていない項目は目立たない灰色のままです。
| 指標 | 意味 | 色 |
|---|---|---|
| 急落 | 単勝オッズが大きく下がった(票が集まっている) | 緑 |
| 急騰 | 単勝オッズが大きく上がった(人気が下がっている) | 赤 |
| 人気急変 | 人気順位が短時間で大きく変わった | 青 |
| 継続 | 一方向の値動きが一定時間続いている | 藍 |
| 単複乖離 | 単勝人気と複勝人気の乖離が大きい | 琥珀 |
オッズがライブ更新中のときは、テーブル右上に「異変のみ」という切替ボタンが表示されます。オンにすると、指標に異変のある馬の行だけに絞り込んで表示できます。
レースを「監視」する
レース一覧の各行、発走時刻の右に目のアイコン(○)が表示されます。クリックするとそのレースを「監視」に登録できます。監視中のレースはベルのアイコンに変わり、緑色の「live」表示が付きます。監視は同時に最大 12 レースまで登録できます。
監視中のレースでオッズ異変を検知すると、そのレース行に検知件数のバッジが表示されるほか、サイドバーの「アラート」タブ(→ 5.3 節)にも表示されます。アラートはレースごとのグループにまとめられ、見出しにレース名(例:「東京 11R」)と件数が表示されます。見出しをクリックすると開閉でき、直近に異変を検知したレースのグループは自動的に開いた状態で表示されます。グループ内の各アラートには、その馬の枠色が付いた馬番バッジが並びます。グループ・アラートともに新しいものが上に来る順に並びます。
監視していないレースを開いて閲覧しているだけでも、出馬表上の指標チップはリアルタイムに表示されますが、記録として残り「アラート」タブに載るのは監視登録済みのレースのみです。レースの結果が確定すると、そのレースは自動的に監視から解除されます。
OS 通知
設定の「表示」タブ(→ 11.2 節)で「異変の OS 通知」を有効にすると、監視中レースで異変を検知した際、Puzzle が前面になくても OS のデスクトップ通知で知らせます。アプリを開いているときは、代わりにアプリ内にトースト通知が表示されます。
印とメモ
出馬表の各馬には、自分の評価を示す「印」と、自由に書ける「メモ」を付けられます。どちらもこの PC のデータベースに保存され、レースを開き直してもそのまま残ります。この章では印の付け方・2 つのモードの違い・印サマリー・メモの使い方を説明します。
7.1印の種類
Puzzle で使える印は次の 5 種類です。意味は競馬で広く使われる一般的なものに合わせています。
| 印 | 名称 | 一般的な意味 |
|---|---|---|
| ◎ | 本命 | 最も評価している馬 |
| ○ | 対抗 | 本命に次ぐ評価の馬 |
| ▲ | 単穴 | 展開次第で上位に来ると見る馬 |
| △ | 連下 | 上位争いに絡む可能性があると見る馬 |
| × | 消し | 評価しない馬 |
印はあくまで自分用の評価メモです。Puzzle が印を提案したり、印に基づいて何かを推奨したりすることはありません。
7.2印の付け方
クリックで付ける
出馬表の各行の左側に、印を表示する丸いセルがあります。印が付いていない馬では点線の丸枠として表示されます。
- 印セルをクリックする
5 種類の印が並んだポップオーバーが開きます。
- 付けたい印をクリックする
その印がセルに表示されます。すでに付いている印と同じ印をクリックすると、印が外れます。
- クリアしたいときは「消」
ポップオーバー右端の消をクリックすると、その馬の印をクリアできます。
キーボードで付ける
出馬表では ↑↓ キーまたは J / K キーで行のフォーカスを上下に移動できます。行をフォーカスした状態で数字キーを押すと、その馬に印を直接付けられます。
| キー | 動作 |
|---|---|
| ↑↓ / J K | 行フォーカスを移動 |
| 1 | ◎ を付ける |
| 2 | ○ を付ける |
| 3 | ▲ を付ける |
| 4 | △ を付ける |
| 5 | × を付ける |
| 0 / - | 印をクリア |
これらのキー割当は、出馬表の下部に表示されるヘルプ行(「↑↓ / J K 行移動」「1〜5 印を付ける」「0 / - 印クリア」)でいつでも確認できます。なお、メモなどの入力欄にカーソルがある間は、数字キーは文字入力として扱われます。
出馬表のそのほかの操作は → 第 6 章「出馬表とオッズ」を参照してください。
7.3印のモード — 厳密モードと自由選択モード
印の付け方には 2 つのモードがあります。設定画面の「表示」タブにある印自由選択モードスイッチで切り替えます(設定画面の開き方は → 第 11 章「データ管理と設定」)。
- 厳密モード(初期設定、スイッチ OFF): 同じレースの中で、各印は 1 頭にしか付けられません。たとえば ◎ が付いている状態で別の馬に ◎ を付けると、元の馬の ◎ は自動的に外れます。
- 印自由選択モード(スイッチ ON): 同じ印を複数の馬に付けられます。
設定画面では「印自由選択モード」について次のように説明されています。
同じ印を複数の馬に付けられます。的中判定は単勝・複勝のみになります。厳密モードに戻しても付けた印はそのまま残りますが、的中判定では各印につき馬番の小さい 1 頭だけが使われます。
つまり自由選択モードでは、レース結果画面での的中判定が単勝・複勝のみに限定されます。また、自由選択モードで複数の馬に同じ印を付けたあと厳密モードに戻した場合も、付けた印が消えることはありません。的中判定の詳しい仕組みは → 第 8 章「結果と払戻」を参照してください。
7.4印サマリー
レースに 1 つでも印を付けると、出馬表の上部に印サマリーが表示されます。印ごとに、付けた馬の馬番が「3番, 7番」のような形式で一覧されます。印を 1 つも付けていないレースでは表示されません。
サマリー右端の全クリアをクリックすると、そのレースに付けたすべての印を一度にクリアできます。
7.5メモ
各馬には自由なテキストのメモを残せます。調教の感想、前走の気づき、馬場との相性など、何でも書けます。
メモを開く
出馬表の各行にあるメモアイコン(書類の形のアイコン)をクリックすると、その行の下にメモの入力欄がインライン展開されます。メモが保存されている馬はアイコンが緑色で表示されるので、メモの有無が一目で分かります。もう一度アイコンをクリックすると入力欄が閉じます。
編集・保存・破棄
入力欄が開くと自動的にカーソルが入り、すぐに入力を始められます。入力欄には「この馬についてのメモ…」というプレースホルダが表示されます。
| 操作 | 方法 |
|---|---|
| 保存 | Ctrl+S または Ctrl+Enter、もしくは保存ボタンをクリック |
| 破棄(保存せずに閉じる) | Esc |
入力欄の下には現在の文字数(「12 文字」のような表示)と、「Esc で破棄」「Ctrl+S で保存」のキー案内が常に表示されます。保存時は先頭と末尾の空白が取り除かれます。内容をすべて消して保存すれば、メモを空にできます。
7.6印・メモの保存先
印とメモはどちらも、Puzzle がこの PC 上に持つローカルデータベースに保存されます。インターネット上のサーバーに送信されることはありません。レースを切り替えたりアプリを再起動したりしても、付けた印と書いたメモはそのまま残ります。
出馬表で付けた印は、レース確定後の結果画面にもそのまま表示されます(結果画面では印の変更はできません)。結果画面での見え方と的中判定の詳細は → 第 8 章「結果と払戻」、データベースの保存場所やバックアップについては → 第 11 章「データ管理と設定」を参照してください。
結果と払戻
レースが終わると、Puzzle はレース詳細画面を結果表示に切り替え、着順・払戻と、自分の付けた印がどの券種に的中したかを表示します。この章では、結果がいつどのように表示されるか、着順テーブル・的中サマリー・払戻パネルの見方を説明します。印の付け方は → 第 7 章「印とメモ」を参照してください。
8.1レース確定後の表示
レース詳細画面の上部には「出馬表」「結果」のピル型タブがあり、いつでも両方の表示を行き来できます。結果データがまだ届いていないレースでは「結果」タブは薄く表示され、クリックできません。
結果は次の 2 段階で届きます。
| 段階 | 表示 | 説明 |
|---|---|---|
| 速報 | 「速報」バッジ(琥珀色) | 発走後 5〜10 分で届く速報レース成績です。「結果」タブが有効になり、クリックすると着順・払戻を確認できます(自動では切り替わりません) |
| 確定 | 「確定」バッジ(緑) | 確定レース情報が届くと、表示が自動的に「結果」タブへ切り替わります。過去の確定済みレースを開いた場合も、最初から結果が表示されます |
速報データは暫定のもので、後日(通常は月曜の午後)配信される確定情報で自動的に上書きされます。
発走時刻を過ぎてもまだ結果が届いていない間は、出馬表の上部に「発走済み — 結果配信を待っています(発走後 5〜10 分で速報レース成績が到着します)」という案内が表示されます。すぐに確認したい場合は、タブの右側にある更新ボタンで最新データを手動で再取得できます。なお、開催が中止されたレースでは「このレースは中止になりました」と表示されます。
結果表示のヘッダにはレース名と開催条件のほか、ウィンドウ幅に余裕がある場合は「勝ちタイム」「上り最速」「決着差」の要約と、勝ち馬(騎手名・単勝人気)が表示されます。
8.2着順テーブル
結果表示の中心となるのが着順テーブルです。既定では確定着順の順に並びます。
列の見方
| 列 | 内容 |
|---|---|
| 着 | 確定着順。1〜3 着の数字は赤・青・緑で色分けされます。出走しなかった馬や完走しなかった馬は「取消」「除外」「競走除外」「中止」と表示されます |
| 印 | 自分がこのレースで付けた印(→ 第 7 章「印とメモ」) |
| 馬 | 馬番(枠色付きの円) |
| 馬名 · 性齢 | 馬名と性齢。クリックで詳細を展開できます(後述) |
| 騎手 | 騎手名(略称) |
| 斤量 | 負担重量(kg) |
| タイム | 走破タイム(分:秒.1/10 秒) |
| 着差 | 1 つ前の着順の馬との着差(「クビ」「1.1/2」など) |
| 上り3F | 最後の 3 ハロン(約 600m)のタイム |
| 単勝 | 確定単勝オッズ |
| 人気 | 単勝人気順位 |
ウィンドウ幅が狭い場合は「タイム」「着差」「上り3F」の 3 列が自動的に省略されます。
行の表示にはいくつかの強調があります。
- 1〜3 着の馬の行は淡い琥珀色でハイライトされます
- 印を付けた馬の行は左端に緑のラインが表示されます(1〜3 着以外の馬では、行全体が薄い水色の背景になります)
- 印からの的中に寄与した馬は、馬名の横に緑の点が表示されます
並び替え
「着」または「馬」の列ヘッダをクリックすると並び替えができます。1 回目のクリックで昇順、2 回目で降順、3 回目で解除(既定の確定順)に戻ります。どの並び順でも、「取消」「除外」などの馬は常に末尾にまとまります。
馬名クリックで詳細展開
馬名をクリックすると、その行の下に詳細パネルが展開され、「父」「母」(母父)・「調教師」(所属)・「馬体重」(増減)が表示されます。パネル右端の詳細ボタンを押すと、その馬の馬詳細ページに移動できます(→ 第 9 章「馬詳細と検索」)。
全馬を一度に展開したい場合は、「馬名 · 性齢」の列ヘッダをクリックするか、Ctrl+E を押します。もう一度操作するとすべて閉じます。
8.3的中サマリー
自分の付けた印から的中があったレースでは、着順テーブルの上に緑色のカードが表示され、「印馬から N 券種が的中」という見出しとともに、券種ごとの払戻金額の合計(各 100 円購入あたり。複勝・ワイドなど同じ券種で複数的中した場合は合算)が一覧表示されます。的中が 1 つもない場合、このカードは表示されません。
カードの下部には、3 着以内に入った印付きの馬が「◎ 5番 (馬名) 本命 → 1着」のような形式で一覧表示されます。印の呼び名は ◎=本命、○=対抗、▲=単穴、△=連下、×=消し です。
厳密モード(既定)では、印の組み合わせから次の券種が判定されます。
| 券種 | 判定に使う印 |
|---|---|
| 単勝 | ◎ |
| 複勝 | ◎・○・▲・△(それぞれ個別に判定) |
| 枠連 | ◎と○(枠番の組み合わせ) |
| 馬連 | ◎と○ |
| ワイド | ◎・○・▲ から 2 頭の組み合わせ(最大 3 通り) |
| 馬単 | ◎→○(この順番どおり) |
| 3連複 | ◎・○・▲ |
| 3連単 | ◎→○→▲(この順番どおり) |
設定の「印自由選択モード」を有効にしている場合は、同じ印を複数の馬に付けられる代わりに、組み合わせが 1 つに定まらないため、的中判定は単勝・複勝のみになります(印の種類を問わず、印を付けたすべての馬がそれぞれ判定されます)。詳細は → 第 7 章「印とメモ」を参照してください。
8.4払戻パネル
着順テーブルの下には「払戻」パネルがあり、このレースの公式払戻金が券種別に一覧表示されます。金額はすべて 100 円あたりです。
- 厳密モードでは 8 券種すべてを表示します。ウィンドウ幅に余裕がある場合は、左列に単勝・複勝・枠連・馬連、右列にワイド・馬単・3連複・3連単の 2 列構成になります
- 「印自由選択モード」が有効な場合は、的中判定の対象である単勝・複勝のみを表示します
各行には組み合わせ(馬番)・払戻金額・人気(「N人気」)が表示されます。複勝やワイドのように的中が複数ある券種は、組み合わせごとに複数行で表示されます。
自分の印からの的中に対応する行は緑色でハイライトされます。また、印を付けた馬の馬番の横には、その印が小さく並んで表示されるため、どの組み合わせに自分の印馬が絡んでいたかをひと目で確認できます(枠連は枠番表示のため印は表示されません)。
馬詳細と検索
この章では、1 頭の馬の情報をまとめて確認できる「馬詳細画面」と、レース名・馬名からアプリ内を横断検索できる「コマンドパレット」を説明します。
9.1馬詳細画面
馬詳細画面は、血統・戦績・賞金・出走履歴など、その馬に関する情報を 1 ページにまとめた画面です。
開き方
- 出馬表から
出馬表で馬名をクリックすると、その行の下に調教師・血統(父・母・母父)・獲得賞金・過去走を表示する詳細欄が展開されます(→ 第 6 章)。詳細欄の右端にある詳細ボタンをクリックすると、馬詳細画面が開きます。
- 結果画面から
レース結果の着順表でも同様に、馬名をクリックして行を展開すると詳細ボタンが表示されます(→ 第 8 章)。
- コマンドパレットから
Ctrl+K で開く検索から馬名で探して直接移動できます(→ 9.2 節)。
表示内容
馬詳細画面は上から順に、ヘッダ・戦績・プロフィール・賞金・出走レースの 5 つのブロックで構成されます。
ヘッダ — 馬名(登録抹消済みの馬には「抹消」バッジ)、英字馬名、性齢、生年月日、毛色を表示します。
「戦績」カード — 出走履歴から集計した過去の成績サマリーです。「出走」(出走回数)、「勝率」「連対率」「複勝率」(いずれも過去の出走に対する集計値)、「着別度数」(1 着-2 着-3 着-着外 の回数)を数値で示し、その内訳を「1着」「2着」「3着」「着外」の色分け積み上げバーで可視化します。出走取消・発走除外となったレースは出走回数に含めません。
「プロフィール」カード — 次の 8 項目を表示します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 「父」「母」「母の父」 | 血統(3 代のうち主要 3 頭) |
| 「馬主名」 | 馬主 |
| 「調教師名」 | 調教師名と所属(例: 美浦・栗東) |
| 「生産牧場」「産地」 | 生産者と産地 |
| 「毛色」 | 毛色 |
「賞金」カード — 「総賞金」「平地」「障害」の獲得賞金を万円単位で表示します。
「出走レース」カード — その馬の全出走履歴を新しい順に並べた表です。列構成は次のとおりです。
| 列 | 内容 |
|---|---|
| 「年月日」「場 R」「レース名」 | 出走日・競馬場・レース名(重賞はグレードバッジ付き) |
| 「距離」「馬場」 | コース種別(芝/ダ/障)と距離、馬場状態 |
| 「頭」「人気」「着順」 | 出走頭数・単勝人気・着順 |
| 「騎手名」「斤量」「馬体重」「タイム」 | 騎乗者と負担重量、当日馬体重、走破タイム |
| 「1着馬 (2着馬)」 | そのレースの 1 着馬名。自身が 1 着の場合は括弧書きで 2 着馬名 |
1 着だったレースの行は薄い琥珀色でハイライトされます。出走取消などがあったレースは「着順」列に「取」(取消)・「除」(除外)・「中」(中止)・「失」(失格)・「降」(降着)と表示されます。
行をクリックすると、そのレースの画面へ直接移動できます。気になった一戦の出馬表や結果をすぐに確認できます。
元の画面への戻り方
ヘッダ左端の戻るボタン(「前のページに戻る」)をクリックすると、馬詳細を開く直前に見ていた画面(出馬表・結果・レース一覧など)に戻ります。
9.2コマンドパレット — Ctrl+K で横断検索
コマンドパレットは、キーボードだけでアプリ内を移動するための検索窓です。Ctrl+K を押すと画面中央に入力欄が開き、「レース名・馬名で検索(例: 有馬記念、エンブロイダリー)」と表示されます。取込み済みのデータ全体が検索対象なので、いま表示している日付や競馬場に関係なく、過去のレースや馬へ一足飛びに移動できます。
検索のしかた
文字を入力すると即座に検索が実行され、結果は「レース」と「馬」の 2 つのグループに分かれて表示されます(各グループ最大 8 件)。
- 検索例 1: レース名で探す — 「有馬記念」と入力すると、「レース」グループに各年の有馬記念が日付付きで一覧表示されます。目的の年を選べば、そのレースの画面が開きます。
- 検索例 2: 馬名で探す — 「エンブロイダリー」のように馬名を入力すると、「馬」グループに該当馬が性齢・直近の出走情報(競馬場・日付・着順)付きで表示されます。選択すると、その馬の馬詳細画面が開きます。
何も入力していないときは「レース名や馬名を入力」、一致する結果がないときは「該当なし」と表示されます。
キーボードでの操作
| キー | 動作 |
|---|---|
| Ctrl+K | コマンドパレットを開く |
| ↑ / ↓ | 検索結果の選択を移動 |
| Enter | 選択中のレース / 馬の画面を開く |
| Esc | 閉じる |
マウスでのクリック選択もできますが、コマンドパレットはキーボードだけで完結するように作られています。「Ctrl+K → 数文字入力 → Enter」の 3 ステップで、サイドバーの日付・競馬場をたどることなく目的の画面に到達できます。普段の移動手段として習慣にすると、画面間の移動が大幅に速くなります。その他のキーボードショートカットは → 第 13 章「付録」を参照してください。
AI チャット
10.1AI チャットとは
AI チャットは、手元の競馬データベースに自然言語で質問できる機能です。「この条件で過去 5 年の 1 番人気はどうだった?」のように普通の言葉で質問すると、AI が裏側でデータベースを参照し、結果を表に整形して答えます。SQL などのデータベースの知識は一切不要です。
Puzzle 本体にデータが取込み済みであれば(→ 第 3 章)、出馬表・過去成績・オッズ・払戻といった蓄積データすべてが質問の対象になります。
なお、AI チャットはレース結果の予想や馬券購入の提案を行う機能ではありません。あくまで過去データの集計・比較・整理を対話形式で行うための道具です。
10.2チャットペインを開く・有効化する
開き方
AI チャットは画面右側にスライド表示されるペインです。次のいずれかで開閉できます。
- キーボードショートカット Ctrl+J
- 画面右上ヘッダのスパークル(✦ 型)アイコンのボタン(ツールチップ「AI チャットを開く (Ctrl+J)」)
ペイン右上のチャットを閉じるボタン(×)でも閉じられます。ペインの左端をドラッグすると幅を調整でき、ダブルクリックで既定幅に戻ります。
レースを選択していない状態では「レースを選択してください」と表示されます。先に出馬表からレースを開いてください(→ 第 6 章)。
初回の有効化
初めてチャットペインを開くと、確認ダイアログ「AI チャットを有効化しますか?」が表示されます。ダイアログには次の説明が記載されています。
有効化すると、レース概要と質問内容が選択中の AI プロバイダ (Anthropic / OpenAI) に送信されます。データベース全体は送らず、質問に必要な集計値・部分結果のみが AI に渡されます。キーは Windows の DPAPI で暗号化保管されます。
利用は任意で、いつでも無効化できます。
有効化するを選ぶとチャットが使えるようになります。あとでを選ぶとペインが閉じ、有効化されません(次回開いたときに再度ダイアログが表示されます)。
10.3事前準備 — API キーの設定(BYOK)
AI チャットの利用には、AI プロバイダの API キーをユーザー自身で取得して登録する必要があります(BYOK = Bring Your Own Key 方式)。対応プロバイダは次の 2 つで、どちらか一方のキーがあれば利用できます。
| プロバイダ | サービス名 | キーの発行ページ |
|---|---|---|
| Anthropic | Claude | console.anthropic.com/settings/keys |
| OpenAI | ChatGPT | platform.openai.com/api-keys |
API の利用料金は、チャットの送信量に応じて各プロバイダからユーザーに直接請求されます(従量課金)。Puzzle 側に追加料金はありません。
注意: ChatGPT Plus や Claude Pro などの Web・モバイルアプリ向け月額サブスクリプションと API 利用料は別請求です。月額プランに加入していても、API キーの利用分は別途課金されます。
設定手順
設定(→ 第 11 章「データ管理と設定」)の「AI チャット」タブで、上から順に設定します。
- プロバイダの選択
「プロバイダー」でClaudeまたはChatGPTを選びます。
- モデルの選択
「モデル」のドロップダウンから使用するモデルを選びます。「(利用不可)」と表示されたモデルは現在のキーでは使用できません。
- API 使用料への同意
「API 使用料はユーザ負担です」の注意書きを読み、チェックボックス上記を理解した上で API を利用しますにチェックを入れます。同意するまでキー入力欄は無効のままです(入力欄に「上の同意が必要です」と表示されます)。注意書き内の「Claude 料金」(ChatGPT 選択時は「ChatGPT 料金」)リンクから、選択中のプロバイダの最新の料金体系を確認できます。
- API キーの入力
「Claude API キー」(または「ChatGPT API キー」)欄に、発行したキーを貼り付けます。キーは設定画面下部の「Claude の API キーを発行」「ChatGPT の API キーを発行」リンクから各プロバイダのページを開いて取得できます。
- 検証と保存
保存を押すと、キーが有効かどうかの検証が行われます(ボタンが「検証中…」になります)。設定画面の注記にあるとおり「保存時に 1 ターン検証します」。成功すると「Claude API キーを保存しました」のような通知が表示されます。
保存されたキーは設定画面の注記「キーは Windows の DPAPI で暗号化保管されます。」のとおり、Windows 標準の暗号化機構(DPAPI)で保護されて PC 内に保存されます。キーが平文でファイルに書き出されることはありません。
API キーの削除
キーを保存済みの場合、キー入力欄の右にゴミ箱アイコンのボタンAPI キーを削除が表示されます。これを押すと保存済みのキーが削除され、「Claude API キーを削除しました」のような通知が表示されます。プロバイダごとにキーは別管理のため、削除は選択中のプロバイダのキーにのみ作用します。
10.4質問してみる
レースを開いた状態で Ctrl+J でチャットペインを開き、下部の入力欄(プレースホルダ「このレースについて質問...」)に質問を入力して Enter で送信します。Shift+Enter で改行できます。日本語入力の変換確定の Enter では送信されないため、誤送信の心配はありません。
会話がまだ無いときは「自然言語でデータに質問」という案内とともに、「例えばこんな質問」として質問例が表示されます。そのほか、次のような質問ができます。
- 「この馬の過去 5 走の上がり 3F を表にして」
- 「この距離・このコースでの騎手と調教師の組み合わせ成績を集計して」
- 「過去 5 年でこの条件の 1 番人気の連対率は?」
- 「出走馬を父系で集計して」
- 「出走馬の前走からの斤量の増減を一覧にして」
送信すると、AI が必要に応じてデータベースへの問い合わせを実行します。問い合わせの内容はメッセージ内に小さなチップとして表示されるので、AI がどんなデータを参照したかをいつでも確認できます。回答は Markdown 形式で返り、集計結果は表として整形されます。
生成中は入力欄右のボタンが停止ボタン(「中断」)に変わり、押すとその場で回答の生成を中断できます。入力欄左下のモデル名をクリックすると、設定画面を開かずにモデルを切り替えることもできます。
10.5Web 検索
設定の「AI チャット」タブにあるトグルWeb 検索を有効化をオンにすると、AI が必要に応じて Web 検索を行えるようになります。設定画面の説明文のとおり、「JV-Data 内にない情報(G1 トリビア / 競馬場アクセス / 騎手経歴 等)を選択中の AI が必要に応じて自動で検索します。結果には出典リンクが表示されます。」
Web 検索を使った回答には、末尾に「出典」として番号付きのリンクが一覧表示されます。リンクをクリックすると参照元のページをブラウザで開けます。オフにすれば、AI は手元のデータベースのみを参照します。
10.6レースごとの会話履歴(スレッド)
会話はレースごとに自動保存されます。別のレースに切り替えるとそのレースの会話に切り替わり、元のレースに戻れば以前の会話が残っています。チャットペイン上部にはレース名と「N メッセージ」の件数が表示されます。
会話を消したいときは、ペイン右上のゴミ箱アイコンこのレースのチャット履歴を削除を押します。「このレースのチャット履歴 (N 件) を全て削除しますか?」という確認に OK すると、そのレースの会話だけが削除され、「チャット履歴を削除しました」と通知されます。ほかのレースの会話には影響しません。
10.7注意事項
- API 利用料はユーザー負担です。チャットを送信するたびに選択中のプロバイダの API が呼ばれ、トークン量に応じた課金が発生します。料金体系は変更されることがあるため、最新の情報は各プロバイダの公式サイトで確認してください。
- 回答は参考情報です。入力欄の下にも「Claude は AI のため、誤りを含む可能性があります。回答内容は必ずご確認ください。」(ChatGPT 選択時は「ChatGPT は〜」)と表示されるとおり、AI の回答内容の正確性は保証されません。重要な数値は出馬表や結果画面(→ 第 8 章)で確認してください。
- 送信されるのは必要最小限のデータです。有効化ダイアログの説明のとおり、AI プロバイダに送られるのはレースの概要・質問内容・質問に必要な集計値や部分結果のみで、データベース全体が送信されることはありません。
- AI チャットの利用をやめたい場合は、API キーを削除してください。設定の「AI チャット」タブで保存済みのキーを削除すると(→ 10.3 節)、AI への送信は行われなくなります。
- キーの検証エラーや接続の問題が起きた場合は → 第 12 章「FAQ・トラブルシューティング」を参照してください。
データ管理と設定
この章では、Puzzle の設定画面の構成と、JRA-VAN データの取込み状況を管理する方法を説明します。データの自動更新の間隔変更や、過去データの再取込みもここで行います。
11.1設定画面の開き方とタブ構成
設定画面は、画面右上のヘッダにある歯車アイコンの設定ボタンから開きます。「設定」というタイトルのウィンドウが画面中央に表示されます。
設定画面の上部には 4 つのタブが並んでいます。
| タブ | 内容 |
|---|---|
| 「表示」 | 印モードの切替、異変の OS 通知、バージョン情報と更新の確認 |
| 「AI チャット」 | AI チャット機能の接続設定(→ 第 10 章「AI チャット」) |
| 「データ管理」 | データ取込みの状況確認・自動更新・再取込み |
| 「接続」 | Mac/iPad からのリモート閲覧の起動モードと接続先設定(→ 11.5 節) |
設定画面を開くと、最初に「データ管理」タブが表示されます。設定画面を閉じるには、ウィンドウ右上の閉じるボタンを押すか、ウィンドウの外側をクリックします。
11.2「表示」タブ
印自由選択モード
印自由選択モードのスイッチで、印の付け方のルールを切り替えられます。オンにすると「同じ印を複数の馬に付けられます。的中判定は単勝・複勝のみになります。」という動作になります。印モードの詳細と使い分けは → 第 7 章「印とメモ」を参照してください。
異変の OS 通知
異変の OS 通知のスイッチをオンにすると、監視中のレース(→ 第 6 章「出馬表とオッズ」6.7 節)でオッズ異変を検知したとき、Puzzle が前面に出ていなくても OS のデスクトップ通知で知らせます。アプリを開いているときは、代わりにアプリ内にトースト通知が表示されます。初回は OS 側の通知許可が必要です。
バージョン情報と「更新を確認」
「バージョン」の欄に、現在使用中のバージョンが「Puzzle v1.0.0」のような形式で表示されます。
その右の更新を確認ボタンを押すと、新しいバージョンが公開されていないかを確認します。結果は次のいずれかで表示されます。
- 新しいバージョンがある場合: 「新しいバージョン v○.○.○ があります」というメッセージとダウンロードボタンが表示されます。「ダウンロード」を押すとブラウザでダウンロードページが開きます
- 最新の場合: 「最新バージョンです。」と表示されます
- 確認できなかった場合: 「更新を確認できませんでした(オフライン、または配信元に接続できません)。」と表示されます。インターネット接続を確認してから再度お試しください
また、Puzzle は起動時に 1 回だけ自動で更新を確認します。新しいバージョンがあると、画面端に「新しいバージョンがあります」というトースト通知が現在のバージョンと新バージョンの番号(例: v1.0.0 → v1.1.0)とともに表示され、「ダウンロード」からダウンロードページを開けます。オフラインなど確認できない場合は通知は表示されません。
更新が自動でインストールされることはありません。新しいバージョンへの更新は、ダウンロードページからインストーラを取得し、ご自身で実行してください。手順は → 第 2 章「インストール」と同じです(上書きインストールでデータは保持されます)。
11.3「AI チャット」タブ
AI チャット機能を使うための API キーの登録やモデルの選択を行います。設定項目の詳細は → 第 10 章「AI チャット」を参照してください。
11.4「データ管理」タブ
「データ管理」タブには「レース・馬・騎手などのデータ取込み状況」が表示され、上から順に、取込み状況カード、データ種別カード、「取込みカバレッジ」、「スキップしたレコード」、「自動更新」、「高度な操作」のセクションが並びます。
取込み状況カード
タブ最上部のカードには、データ取込みの現在の状態がステータスランプ付きで表示されます。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| 「待機中」 | 取込み処理は動いておらず、次の自動更新を待っている通常の状態です |
| 「取込み中」 | データを取込み中です。進捗バーと処理件数・パーセントが表示されます |
| 「中断」 | 取込みが中断された状態です |
| 「エラー」 | 取込みに失敗しました。カード下部に赤字でエラー内容が表示されます |
| 「メンテナンス中」 | 「JRA-VAN サーバーがメンテナンス中です。終了後に自動で再取得します。」— 異常ではありません。待っていれば自動で回復します |
| 「サーバ応答待ち」 | 「JRA-VAN サーバーが一時的に応答していません。後で自動的に再試行します。」— こちらも待つだけで回復します |
| 「利用キー要確認」 | 利用キーに問題があります(未設定 / 期限切れ / 別マシンで使用)。→ 第 12 章「FAQ・トラブルシューティング」 |
「メンテナンス中」「サーバ応答待ち」「利用キー要確認」は赤いエラーではなく琥珀色(アンバー)で表示されます。前の 2 つは時間経過で自動的に解消されるため、操作は不要です。
カードの下部には次の情報が表示されます。
- 「最終確認」: 最後に新しいデータの有無を確認した日時
- 「結果」: 最後の確認の結果。「取得完了」「新規データなし」「失敗」「実行中のためスキップ」「初回取込み待ち」「未実行」のいずれか
- 「レースデータ」: 取込み済みレースデータの最終時点
カード右上の更新ボタンを押すと、自動更新を待たずにその場で新しいデータを確認・取込みできます。取込み中はボタンが無効になります。
データ種別の一覧
取込み状況カードの下に、データ種別ごとの取込み時点を示すカードが 2 枚並びます。
- 「レース」: 出馬表・結果・払戻などのレース関連データ
- 「マスタ (馬・騎手・調教師)」: 馬・騎手・調教師のプロフィールデータ
各カードの「最終:」に、その種別を最後に取込んだ時点が表示されます。レースのある週は、開催後にこの時点が進んでいれば正常です。
なお、取込み実行中に取込み状況カードへ表示される処理中のデータ種別名には「レース」「マスタ」のほか、「マスタ (旧)」(2023 年以前の旧形式マスタ)や「血統」が表示されることがあります。
取込みカバレッジ
「取込みカバレッジ」の行をクリックすると、どの年のどの期間のレースデータが入っているかを示すグリッドが展開されます。縦が年(新しい年が上)、横が週で、各マスの色の濃さがその週に取込まれたレース件数を表します。凡例は灰色(未取込み、または開催のない週)と、件数に応じた緑の濃淡 4 段階です。
- 緑が濃いマスほど、その週のレース件数が多く取込まれています
- 灰色のマスは「未取込 or 開催なし」です
- マスにマウスを重ねると「2025 第10週: 36 レース」のように件数が表示されます
画面の注記にあるとおり、「薄いセルが多い年は再取込みを検討してください」。特定の年だけ灰色や薄い緑が続いている場合は、その期間のデータが欠けている可能性があるため、後述のマスタ再取込みで取り直せます。まだデータが 1 件もない場合は「まだ race データが取り込まれていません」と表示されます。
スキップしたレコード(エラーログ)
取込み中に処理できなかったレコードがあると、「⚠ スキップしたレコード: ○ 件」というパネルが表示されます。展開 ▾をクリックすると、スキップされたレコードのデータ種別と理由の一覧(最大 50 件)が表示され、閉じる ▴で折りたためます。
スキップが数件程度であれば実用上の問題はほとんどありません。件数が多い場合や、特定のレースのデータが欠けていると感じる場合は、マスタ再取込みをお試しください。このパネルはスキップしたレコードがない場合は表示されません。
自動更新の間隔
「自動更新」セクションの「自動更新頻度」で、新しいデータを自動確認する間隔を選べます。選択肢は「3 分ごと」「5 分ごと」「10 分ごと」「15 分ごと」「30 分ごと」「オフ」の 6 つです。
開催日にオッズや結果をこまめに追いたい場合は短い間隔を、平日など更新が少ない時期は長い間隔を選ぶとよいでしょう。「オフ」にすると自動更新は止まりますが、取込み状況カードの更新ボタンによる手動更新はいつでも実行できます。
マスタ再取込み
「高度な操作」セクションの「マスタを期間指定で取込み直す」は、過去のデータをまとめて取り直すための機能です。画面の説明にあるとおり、「前回取込みが古すぎて差分で追いつけない場合に使います」。具体的には次のような場合に使います。
- Puzzle を長期間起動しておらず、通常の「更新」で「失敗」が続く場合
- 取込みカバレッジで特定の年・期間にデータの欠けが見える場合
- もっと古い年のデータを追加で取込みたい場合
再取込みボタンを押すと「マスタ再取込み」ダイアログが開き、「取込み開始期間と取得元モードを選択してください。期間が長いほど取込み時間が伸びます。」と案内されます。
「期間」では取込みの開始時点をプリセットから選びます。
| 選択肢 | 説明(画面の表示) |
|---|---|
| 「過去 1 年」 | 「直近 1 年。最速、ほぼ現役のみ」 |
| 「過去 3 年 (推奨)」 | 「直近 3 年。現役馬の大半をカバー」 |
| 「過去 5 年」 | 「直近 5 年。引退直後の馬も含む」 |
| 「2024 年から」 | 「2024 年以降のレース・マスタ」 |
| 「2022 年から」 | 「2022 年以降。3 歳以下のデビュー前後を含む」 |
| 「2020 年から」 | 「2020 年以降。クラシック世代を 5 年遡る」 |
| 「全期間 (重い)」 | 「2004 年以降の全期間。数時間かかります」 |
選択すると「取込み開始日」に実際の開始日が表示されます。迷ったら既定の「過去 3 年 (推奨)」で十分です。
「取得元モード」では、データの取得方法を選びます。
- 「前回の設定で続行」(既定): 「前回の取得先(CD or サーバ)を再利用、確認画面なし」。通常はこちらで問題ありません
- 「取得先を選び直す」: 「取得先(CD or サーバ)を選び直す確認画面を表示。サーバから取り直したい時に使う」。JV-Link 側の取得元選択ダイアログが表示されます
実行を押すと「マスタ再取込みを開始しました (過去 3 年 (推奨))」のように、選択した期間付きの通知が表示され、取込みが始まります。キャンセルでダイアログを閉じれば何も実行されません。
再取込みには時間がかかります。「過去 3 年」でも数十分、「全期間 (重い)」では数時間かかることがあります。取込みは裏で進むため、実行中も Puzzle の他の画面は通常どおり利用できます。進捗は取込み状況カードで確認してください。なお、取込みの実行中は「再取込み」ボタンは無効になります。
データの取込みがうまくいかない場合のエラー別の対処は → 第 12 章「FAQ・トラブルシューティング」を参照してください。
11.5「接続」タブ
同じ Tailscale ネットワーク上にある Mac や iPad から、Windows 機(母艦)の Puzzle にリモート接続して閲覧するための設定です。あらかじめ両方の端末に Tailscale を導入し、同じ tailnet に参加させておく必要があります。
起動モード
Windows 機で開いた場合、次の 2 つから起動モードを選べます。
- 「このPCだけで使う」(既定): この Windows 機単体で完結し、他の端末からは接続できません
- 「Mac からも接続する」: 上記に加えて、Mac/iPad からのリモート接続を受け付けます
Mac(または他端末)で開いた場合は「Mac client」のみが選べます。接続先の Windows 機のホスト名(Tailscale の MagicDNS 名。例: desktop.tail-xxxxx.ts.net)と API port を入力します。接続先の Windows 機は、あらかじめ「Mac からも接続する」モードで起動しておく必要があります。
起動モードの変更を反映するには、アプリの再起動が必要です。
疎通テスト
Mac client モードでリモートホストを入力すると、疎通テストボタンで接続を確認できます。成功すると「接続 OK (server vX.X.X)」のように接続先のバージョンが表示され、失敗すると「接続失敗: (エラー内容)」と表示されます。
接続がうまくいかない場合は、両方の端末で Tailscale が有効になっているか、Windows 機側が「Mac からも接続する」モードで起動しているかを確認してください。
第 3 部 付録
FAQ・トラブルシューティング
この章では、Puzzle の利用中によくある質問と、問題が起きたときの対処方法を Q&A 形式でまとめています。データ取込みの仕組みや設定項目の詳細は → 第 11 章「データ管理と設定」、セットアップの手順は → 第 2 章「インストール」もあわせて参照してください。
12.1料金・契約について
はい。Puzzle 本体は無料(フリーソフト)で、AI チャットも Puzzle としての利用料はかかりません。ただし、JRA-VAN Data Lab. の月額利用料(データ取得に必須。支払先: JRA-VAN)と、AI チャットの API 利用料(API キーをお持ちの場合のみ、送信量に応じた従量課金。支払先: Anthropic または OpenAI)の 2 つは Puzzle とは別の費用です。
いいえ。Puzzle のデータはすべて JV-Link を通じて JRA-VAN Data Lab. から取得するため、契約と利用キーの設定が必須です。加入手順は → 第 2 章「インストール」を参照してください。
12.2利用キーのエラー
設定の「データ管理」タブの取込み状況カードに「利用キー要確認」と表示され、「利用キーに問題があります (未設定 / 期限切れ / 別マシンで使用)。設定で利用キーをご確認ください。」という案内が出ることがあります。これは JV-Link に設定された利用キーに問題がある状態です。対処は、JV-Link の設定画面で正しい利用キーを設定し直すことです(→ 第 2 章)。設定後、起動時案内が出ている場合は「再確認」を、通常画面の場合は取込み状況カードの「更新」を押してください。
エラーの詳細表示(起動時の「JV-Link のセットアップが必要です」画面の「詳細:」など)に code=-301 のような番号が含まれている場合、JV-Link の公式定義では次の意味です。
| コード | 意味 | 主な原因 |
|---|---|---|
| -301 | 認証エラー | 利用キーが別の PC に紐づいている、または不正なキー |
| -302 | 利用キーの有効期限切れ | キーの期限が切れている |
| -303 | 利用キーが未設定 | JV-Link に利用キーを入力していない |
利用キーは PC 1 台に対して発行されます。PC の買替え・OS の再インストール・JV-Link の再インストールを行った場合は、JRA-VAN のサイトで利用キーの再発行を受け、新しいキーを JV-Link に設定し直す必要があります。古いキーをそのまま使うと認証エラー(-301)になります。再発行の手続きは JRA-VAN Data Lab. の会員ページから行えます。
12.3データが更新されない
新しいレースや結果が表示されない場合は、次の順に確認してください。
- 画面右上のヘッダの表示を確認する
「JV-Link 切断」と表示されている場合は JV-Link に接続できていません。クリックすると設定画面が開きます。JV-Link のインストール状態と利用キー(→ 12.2 節)を確認してください。「JV-Link 接続中」は起動直後の初期化中の表示で、しばらく待てば消えます。
- 「メンテ中」と表示されていないか確認する
ヘッダに「メンテ中」のチップが出ている場合、JRA-VAN サーバーがメンテナンス中です。Puzzle は終了後に自動で再取得するため、操作は不要です。取込み状況カードの「メンテナンス中」「サーバ応答待ち」も同様に、待っていれば自動で再試行されます(→ 第 11 章)。
- 手動で更新する
設定の「データ管理」タブを開き、取込み状況カードの更新ボタンを押すと、その場で新しいデータを確認・取込みします。
- 自動更新の設定を確認する
「データ管理」タブの「自動更新頻度」が「オフ」になっていると自動では更新されません。「3 分ごと」〜「30 分ごと」のいずれかに変更してください(→ 第 11 章)。
12.4出馬表で馬の情報が表示されない
初回取込みなどで選んだ取込み範囲(期間)が狭いと、その期間より前にデビューした馬や古い血統のデータが手元になく、出馬表や馬詳細で一部の情報が表示されないことがあります。この場合は、設定の「データ管理」タブの「高度な操作」にある「マスタを期間指定で取込み直す」で、より長い期間を選んで再取込みしてください。迷ったら「過去 3 年 (推奨)」で現役馬の大半をカバーできます(→ 第 11 章)。
12.5オッズが更新されない
オッズが変化するのは発売中のレースだけです。次の場合はオッズが更新されなくても異常ではありません。
- 発売前: まだオッズが配信されていないため、表示・更新されません
- 発走後・確定後: 発売が終了しているため、オッズはそれ以上変化しません。発走後は「発走済み — 結果配信を待っています(発走後 5〜10 分で速報レース成績が到着します)」という案内が表示されます(→ 第 6 章)
発売中なのに更新されない場合は、出馬表タブ右側のインジケータを確認してください。「再接続中」は通信エラーからの回復を試みている状態で、しばらく待てば「Live」に戻ります。「停止中」のまま動かない場合は、隣の更新ボタンで手動更新するか、いったん別のレースを開いてから戻ると更新が再開されます。それでも改善しない場合は JV-Link の接続状態(→ 12.3 節)を確認してください。
12.6インストール時の警告
Windows SmartScreen による確認画面で、配布数の少ないアプリに対して一律に表示されるものです。「詳細情報」をクリックすると表示される「実行」ボタンからインストールを続行できます。手順の詳細は → 第 2 章「インストール」を参照してください。
Windows 11 の Smart App Control (SAC) という機能による、配布数の少ないアプリに対するブロックです。SmartScreen と異なり、ダイアログ内に「実行」のような続行ボタンはなく、そのままでは先に進めません。設定→プライバシーとセキュリティ→Windows セキュリティ→アプリケーションとブラウザー コントロールから SAC をオフにすると実行できるようになります。手順の詳細は → 第 2 章「インストール」を参照してください。
SAC は一度「オフ」にすると、Windows を再インストールしない限り再度「オン」に戻せません。この点を理解したうえで操作してください。
12.7AI チャットが動かない
症状ごとに原因が異なります。画面の表示を確認してください(下表)。
| 画面の表示 | 原因と対処 |
|---|---|
| 「AI チャットには API キーが必要です」 | API キーが未登録です。「設定を開く」から「AI チャット」タブでキーを登録してください(→ 第 10 章) |
| キー入力欄に「上の同意が必要です」と表示され入力できない | 「API 使用料はユーザ負担です」の同意チェック「上記を理解した上で API を利用します」が未チェックです。チェックを入れると入力できるようになります |
| キー保存時に「API キーが無効: …」と表示される | 入力したキーが正しくありません。プロバイダー(Claude / ChatGPT)と、そのプロバイダーで発行したキーの組み合わせが合っているか、コピー時にキーが欠けていないかを確認してください |
AI プロバイダの API 呼び出しがエラーになった状態です。括弧内のエラー詳細から原因を判断できます。残高・クレジット不足(「credit balance」「insufficient_quota」などの文言)の場合は各プロバイダの管理画面でクレジットを追加してください。認証エラー([401] など)の場合は、キーを発行し直して登録してください。一時的な混雑・接続エラーの場合は、表示のとおり「質問を言い換えるか、再度お試しください」。時間をおくと回復することがあります。
そのモデルは現在登録しているキーでは使用できません。プロバイダ側の利用プランや権限によって使えるモデルは異なります。別のモデルを選ぶか、プロバイダの管理画面で利用可能なモデルを確認してください。
12.8データの保存場所
すべてこの PC 内のローカルデータベース(jra.db)に保存され、インターネット上のサーバーに送信されることはありません。保存先は Windows のアプリデータフォルダ(C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Puzzle)です。取込んだレースデータも同じデータベースに保存されます。データベースを直接編集・移動すると Puzzle が起動できなくなることがあるため、フォルダの中身は操作しないでください。
Puzzle を終了した状態で旧 PC のデータフォルダ全体を新 PC の同じ場所にコピーすると、印・メモ・チャット履歴と取込み済みデータを引き継げます(利用キーは別途再発行が必要です → 12.2 節)。
12.9アンインストール
Windows の「設定」→「アプリ」の一覧から「Puzzle」を選択してアンインストールします(→ 第 2 章)。アンインストールしても、取込んだデータ・印・メモ・チャット履歴などのデータフォルダ(→ 12.8 節)は PC に残ります。再インストールすれば以前のデータをそのまま引き継げます。データも含めて完全に削除したい場合は、アンインストール後にデータフォルダを手動で削除してください。なお、JV-Link は Puzzle とは別のソフトウェアのため、Puzzle をアンインストールしても削除されません。JV-Link が不要になった場合は、同じく「設定」→「アプリ」から個別にアンインストールしてください。
12.10対応データ・機能の範囲
いいえ。Puzzle が表示できるのは、JRA-VAN Data Lab. が配信する中央競馬(JRA)のレースのみです。地方競馬(NAR)や海外レースのデータには対応していません。
いいえ。Puzzle に馬券の購入(投票)機能はありません。馬券の購入は JRA の即PAT など公式サービスをご利用ください。
12.11解決しない場合
上記で解決しない場合は、Puzzle 公式サイト(→ 第 13 章「付録」)のお知らせをご確認ください。既知の問題や最新版での修正情報を案内しています。不具合の多くは最新版への更新で解消されることがあるため、設定の「表示」タブから更新の有無もあわせてご確認ください(→ 第 11 章)。
付録
13.1キーボードショートカット一覧
Puzzle の主要な操作はキーボードだけでも行えます。よく使う順に覚えると、マウスに持ち替える回数を減らせます。
| キー | 動作 | 使える場面 |
|---|---|---|
| Ctrl+K | コマンドパレットを開く / 閉じる | アプリ全体(テキスト入力中でも有効) |
| Ctrl+B | サイドバーを開く / 閉じる | アプリ全体(テキスト入力中を除く) |
| Ctrl+J | AI チャットを開く / 閉じる | アプリ全体(テキスト入力中を除く) |
| ↑ / ↓(または J / K) | 行フォーカスを 1 行ずつ移動 | 出馬表 |
| 1〜5 | フォーカス中の馬に印を付ける(1=◎ 2=○ 3=▲ 4=△ 5=×) | 出馬表(行フォーカス中) |
| 0 / - | フォーカス中の馬の印をクリア | 出馬表(行フォーカス中) |
| Ctrl+E | 全行の詳細を一括で開く / 閉じる | 出馬表・結果 |
| Ctrl+S | メモを保存して閉じる | メモ編集中 |
| Ctrl+Enter | メモを保存して閉じる(Ctrl+S と同じ) | メモ編集中 |
| Esc | メモを保存せずに閉じる | メモ編集中 |
| Enter | メッセージを送信 | AI チャットの入力欄 |
| Shift+Enter | 改行を入れる | AI チャットの入力欄 |
| ↑ / ↓ | 検索候補を移動 | コマンドパレット |
| Enter | 選択中の候補を開く | コマンドパレット |
| Esc | コマンドパレットを閉じる | コマンドパレット |
補足:
- 印のショートカット(1〜5、0 / -)と行移動(↑ / ↓、J / K)は、出馬表でいずれかの行をクリックしてフォーカスしている間に使えます。印の種類については → 第 7 章「印とメモ」を参照してください。
- 並べ替えの J / K は、人気順に並べ替えている時も画面の表示順どおりに 1 行ずつ移動します。
- AI チャットの入力欄では、日本語入力の変換を確定するための Enter では送信されません。変換を確定したあとにもう一度 Enter を押すと送信されます。
- 出馬表の画面下部には、その場で使えるショートカットのヒントが常に表示されています。
13.2用語集
本書とアプリ内で使われる主な用語をまとめます。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| JRA-VAN Data Lab. | JRA 公式の競馬データ配信サービスです。月額契約することで、Puzzle を含む対応ソフトでデータを受信できます。 |
| JV-Link | JRA-VAN Data Lab. のデータを受信するための公式ソフトウェアです。Puzzle とは別にインストールが必要です(→ 第 2 章)。 |
| 利用キー | JRA-VAN Data Lab. の契約ごとに発行される認証用のキーで、JV-Link に設定して使います。PC 1 台ごとに 1 つ割り当てられます。 |
| JV-Data | JRA-VAN Data Lab. が配信するデータ全体の総称です。レース情報・競走馬・騎手・オッズ・払戻などが含まれます。 |
| マスタデータ | 競走馬・騎手・調教師のプロフィール情報です。取込み画面では「マスタ (馬・騎手・調教師)」と表示されます(→ 第 3 章)。 |
| 差分データ | 前回の取込み以降に更新された分だけを受信するデータです。2 回目以降の取込みが短時間で済む仕組みです。 |
| 今週データ | 開催当週の出馬表やオッズなど、レース直前に更新されるデータです。週末の利用前に取込むと最新の状態になります。 |
| 単勝オッズ | 1 着になる馬を当てる「単勝」式の払戻倍率です。出馬表では発走前に随時更新されます(→ 第 6 章)。 |
| 速報 / 確定 | 結果画面のレース名の横に表示されるバッジです。「速報」は発走後まもなく届く成績で、後日「確定」の情報に上書きされます(→ 第 8 章)。 |
| 印 | ◎(本命)・○(対抗)・▲(単穴)・△(連下)・×(消し)の 5 種類のしるしです。出馬表で自分の見立てを記録するために使います(→ 第 7 章)。 |
| コマンドパレット | Ctrl+K で開く検索ウィンドウです。レース名・馬名を横断して検索し、目的の画面へ直接移動できます(→ 第 9 章)。 |
| API キー | AI チャット機能で使う、AI プロバイダ(Anthropic / OpenAI)が発行する認証用の文字列です(→ 第 10 章)。 |
| BYOK | Bring Your Own Key の略で、ユーザー自身が契約した API キーを設定して使う方式です。AI の利用料は各プロバイダへ直接支払います。 |
| ダークモード / ライトモード | アプリ全体の配色テーマです。ヘッダ右上のテーマ切替ボタンで切り替えられます(→ 第 5 章)。 |
13.3データの取り扱いについて
JV-Link 経由で取得したデータは、JRA-VAN の利用規約により個人で利用する範囲でのみ使用できます。次の行為は規約で禁止されています。
- 取得したデータを第三者へ提供すること
- 取得したデータをインターネット上に公開・再配布すること
Puzzle は取得したデータをすべてお使いの PC 内(ローカルのデータベース)に保存し、クラウドへ送信したり外部に公開したりすることはありません。AI チャット機能を使う場合は、ご自身の API キーで選択した AI プロバイダに問い合わせが送られます。詳しくは → 第 10 章「AI チャット」を参照してください。
データの取り扱いに関する正確な条件は、JRA-VAN 公式サイトの利用規約をご確認ください。
13.4著作権・クレジット
本ソフトウェアは、JRA-VAN Data Lab. の提供するデータを利用しています。データの著作権は、JRA(日本中央競馬会)ほかデータ提供元に帰属します。
- Puzzle 本体の著作権は作者に帰属します。Puzzle はフリーソフトとして提供されています。
- Puzzle にはオープンソースソフトウェア等の第三者著作物が含まれています。その一覧と各ライセンスの全文は、インストールフォルダ直下(Puzzle.exe と同じ場所)に同梱されている
THIRD_PARTY_LICENSES.txtに記載されています。 - アプリの実行基盤(Electron)に含まれる Chromium / Node.js 等のライセンス情報は、同じく同梱の
LICENSE.electron.txtおよびLICENSES.chromium.htmlを参照してください。 - JV-Link は Puzzle の配布物には含まれません。JRA-VAN Data Lab. が提供するものを別途インストールして使用します。
13.5サポート情報
Puzzle に関するお知らせ・最新版のダウンロード・既知の問題は、Puzzle 公式サイトでご案内しています。お気づきの点やご要望があれば、下記のメールへお寄せください。フリーソフトのため個別のご返信や対応をお約束するものではありませんが、いただいたご意見は改善の参考にします。
- Puzzle 公式サイト: puzzle-app.jp
- お問い合わせ: support@puzzle-app.jp
困ったときは、まず → 第 12 章「FAQ・トラブルシューティング」をご確認ください。よくある質問はそちらで解決できる場合があります。
なお、JRA-VAN Data Lab. の契約内容・利用キーの再発行・JV-Link 自体の不具合については、JRA-VAN のサポート窓口へのお問い合わせとなります。窓口は JRA-VAN 公式サイトをご確認ください。